2016年度の活動一覧

2016年度の活動を紹介します。

1月例会 (第284回)・〈そもそも映画って…? (6)〉アメリカ映画が世界を制覇する (3)

2017年1月21日に文京シビックセンター内会議室にて、エイゼンシュテイン・シネクラブ第284回例会を開催しました。

11月に引き続き本会代表の井上徹がD・W・グリフィスを取り上げ、クロースアップをはじめとする多様なショットを組み合わせて一つのシーンを構成することで「映画の語り」を作り出し、それが長編映画の成立へとつながったことをグリフィスの「國民の創生」を題材にお話しました。

12月例会(第283回)・一夜限りの傑作ロシア映画ナイト!~第4回「続・運命の皮肉」~

2016年12月11日に高円寺pnditで開催された一夜限りの傑作ロシア映画ナイトにエイゼンシュテイン・シネクラブ12月例会として、参加しました。

ロシアでの年末恒例作品となっているラブコメディ、エリダル・リャザーノフ監督の「運命の皮肉」('75)の続編として作られたチムール・ベクマンベトフ監督の「続・運命の皮肉」('07)を鑑賞し、本会代表の井上徹、ロシア雑貨店パルク店主渡辺裕美さんのロシアにまつわる色々なお話を伺い、その後参加者の皆さんと楽しく交流しました。

11月 (第282回) 例会・〈そもそも映画って…? (5)〉アメリカ映画が世界を制覇する (2)

2016年11月26日に文京シビックセンターにて、エイゼンシュテイン・シネクラブ(日本)第282回例会を開催しました。

例会では本会代表の井上徹が、D・W・グリフィスを取り上げ、グリフィスの作り上げた映画言語、映画文法についてその初期の作品を基に検討を行いました。

10月 (第281回) 例会・〈そもそも映画って…? (4)〉アメリカ映画が世界を制覇する

2016年10月19日に文京シビックセンターにて、エイゼンシュテイン・シネクラブ(日本)第281回例会を開催しました。

例会では本会代表の井上徹が、エディスンによる映画の産業化、その歴史と意味について講演を行い、エディスンが映画史の上で果たした役割を参加者とともに考えました。

9月 (第280回) 例会・〈そもそも映画って…? (3)〉映画が芸術になるとき (2)

2016年9月10日に文京シビックセンターにて、エイゼンシュテイン・シネクラブ(日本)第280回例会を開催しました。

例会では本会代表の井上徹が、リュミエール兄弟、ジョルジュ・メリエスの作品から始まる映画の歴史において、映画表現の可能性が認識され、ヘーゲルの美学論からつながる芸術論の中で第7の芸術としてとらえられるようになったという芸術としての映画についての講演を行い、参加者とともに映画と芸術について考えました。

8月 (第279回) 例会・お楽しみ上映会

2016年8月27日に文京シビックセンターにて、エイゼンシュテイン・シネクラブ(日本)第279回例会を開催しました。

今回の例会は第二次大戦期に製作された牛泥棒という作品を題材に、ファシズムの時代と現在を考えました。

7月(第278回)例会・ハリウッドの赤狩りに抗して~ビーバーマンと『地の塩』~

2016年7月23日に文京シビックセンターにて、エイゼンシュテイン・シネクラブ (日本)第278回例会を開催しました。

今回の例会はハリウッドの赤狩りと、それに抵抗した代表的な映画人であるハーバート・ビーバーマン監督について、『地の塩』を作り上げるまでの苦闘を描いた映画作品を参考に井上代表のお話を伺いました。

6月(第277回)例会〈独立プロの日本映画史(5)〉家城巳代治〜人と作品

2016年6月18日に文京シビックセンターにて、エイゼンシュテイン・シネクラブ (日本) 第277回例会を開催しました。

今回の例会は、本会会員で日本映画復興会議幹事でもある平沢清一さんに家城巳代治監督についてお話をうかがいました。

5月(第276回)例会「そもそも映画って(2) - 映画が芸術になるとき」

2016年5月14日に新宿区戸塚地域センターにて、エイゼンシュテイン・シネクラブ (日本) 第276回例会を開催しました。

4月 (第275回) 例会「そもそも映画って…(1) - 映画の始まりを考える」

2016年4月23日に文京シビックセンターにてエイゼンシュテイン・シネクラブ(日本)第275回例会を開催しました。

今回の例会は本会代表で映画史・ユーラシア文化研究者の井上徹が現在の映画状況を考える基礎として、映画とは何かを考えていく「そもそも映画って…」のシリーズ第1回として、映画の始まりについての講演を行い、その後会員による議論を行いました。

動きの記録と再現は1万5千年以上前に描かれたと言われている洞窟壁画にも動物の動きを描いたと思われる絵があるなど、太古の時代からの夢でした。それが19世紀、産業革命に始まる科学技術の進歩により見たものを記録する写真術と複数の静止画を連続して提示することで動きを再現する技術とが組み合わさって映像が開発され、産業革命とともに到来した大衆社会に向いていたスクリーンに映像を投影する方式が産業としても成功し、映画という新しいメディアが誕生しました。

このように映画は動きを記録、再現するという欲求を実現する技術と、多くの観客に見せることで費用を回収していく興行の仕組みを不可欠の要素としてきました。

そして現在の映画を考えるには、技術的な側面だけでなく、興行面とその前提となる社会がどう変わってきたかを考えていかなければならない、そういう問題意識を持った例会でした。

3月 (第274回) 例会「新作ロシア映画を見る」

2016年3月19日に文京シビックセンターにてエイゼンシュテイン・シネクラブ(日本)第274回例会を開催しました。

今回の例会は本会代表で映画史・ユーラシア文化研究者の井上徹による作品解説と映画作品の上映を行いました。

第27回定期総会

2016年2月27日に文京シビックセンターにてエイゼンシュテイン・シネクラブ (日本) 第27回定期総会を開催しました。

定期総会は本会代表で映画史・ユーラシア文化研究者の井上徹に基調報告の後、昨年度の活動の総括と今年度の活動計画に関する議案の討議を行いすべての議案を可決しました。

基調報告では、日本の映画産業の現状とエイゼンシュテイン・シネクラブの活動との関係について話がなされ、その後有益な議論がなされました。

映画製作における制作費の削減が人件費やスタッフ数の削減につながっていて、それが作品のクオリティーの低下につながっている。例えば、デジタル化によって照明の不足をデジタル技術で補えるようになったことで、これまで蓄積されてきた照明のノウハウが失われようとしています。このような変化は映画製作の様々な役割において発生していています。

このような変化の中で映画のプロフェッショナリズムを読み解いて伝える映画論がとても重要になってきている。すなわち作品研究と製作教育の統合、作ることと分析することが相互に高め合う関係が必要になっていて、私たちエイゼンシュテイン・シネクラブの研究もこのような枠組みの中で進めていくことを考えています。

基調報告に対する議論では、映画とは何か、映画作品といわゆる「映像」作品の境界はどこにあるのか、映画・映像の世界で野球のプロとアマチュアの差と同じような差があるかといった基調報告でも提起された映画論について様々な意見が交わされました。

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